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レクサスが2026年9月10日、LSを一部改良して発売しました。同日にトヨタ自動車から公式のニュースリリースが出ています。
ただ、公式が「変えた」と書いているのは走りと装備の話だけです。実際に改良前のページと並べてみると、グレード構成そのものが動いていました。そこはリリースに書かれていません。
この記事は、改良前(2026年8月10日時点)の公式サイトと、改良後(本日)の公式サイトを1行ずつ突き合わせたものです。私はLSを所有していませんし、改良車にも触れていません。書くのは公式が出した文言と数字、そして前後で何が変わったかだけです。
はろしょう
リリースを読むだけだと「乗り心地が良くなりました」で終わります。でも前のページと並べたら、選べるグレードが1つ減っていました。そこまで書きます。
先に結論|変わったのは6つです
- ①走り|センタートンネルを新たに補強、REDSという減衰構造を採用、AVSとEPSをチューニング
- ②装備|パノラマルーフを全車にメーカーオプション設定、“EXECUTIVE”に切子調カットガラス追加
- ③グレード構成|最安の“I package”が消え、残る3グレードは32万〜47万円上がりました(←公式リリースに記載なし)
- ④リアの表示|“L”エンブレムが「LEXUS」の文字ロゴに変わりました(←これも公式リリースに記載なし)
- ⑤カタログ燃費|数値が動いています(2WD 13.6→13.8/AWD 12.5→12.2。ただし読み方に注意)
- ⑥内装の選択肢|オーナメントパネルが9種類→8種類。ウォールナットが一覧から消えました
外観については、公式リリースに変更の記載がありません。それでも動いていた部分が2つあります。価格の話のあとに書きます。
改良前と改良後を並べます

まずここから見てください。左が8月10日時点、右が今日の公式サイトです。金額は2WD〜AWDの幅で載っています。
| グレード | 改良前 | 改良後 |
|---|---|---|
| “I package” | 1,257〜1,305万 | 消滅 |
| “F SPORT” | 1,379〜1,427万 | 1,414〜1,462万 |
| “version L” | 1,557〜1,605万 | 1,604〜1,652万 |
| “EXECUTIVE” | 1,725〜1,773万 | 1,757〜1,805万 |
① 最安グレード “I package” が消えました
8月時点では、LSでいちばん手が届きやすいのがLS500h “I package” の1,257万円でした。改良後の価格表には、このグレードがありません。
結果として、LSの入り口が1,257万円から1,414万円へ、157万円上がったことになります。値上げというより、下のグレードが無くなったぶんです。
🔴ただし公式は「I packageを廃止した」とは書いていません。私が確認できたのは「改良後の価格表に載っていない」という事実だけです。今後の扱いは分かりません。
② 残った3グレードは32万〜47万円上がりました
| グレード | 差額 |
|---|---|
| “F SPORT” | +35万円 |
| “version L” | +47万円 |
| “EXECUTIVE” | +32万円 |
いちばん上がったのは “version L” の47万円。いちばん上位の “EXECUTIVE” が32万円で、上げ幅は最小でした。
🔴この差額が純粋な値上げなのか、装備が増えたぶんなのかは公式に書かれていません。今回追加されたパノラマルーフはメーカーオプション(=別料金)なので、その分ではありません。理由は分からないので、金額の事実だけ置いておきます。
なお2WDとAWDの価格差は48万円で、これは改良前も改良後も変わっていません。
💭 新車が上がると、効いてくるのは「いま乗っている車の値段」
新車の価格が上がったぶんは、そのまま予算に跳ね返ります。そこで効いてくるのが、いま乗っている車をいくらで手放せるかです。
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③ ガソリンのLS500は、改良前から「販売終了」でした
ここは誤解しやすいところです。かつてLSにはガソリンのLS500(3.5L V6ツインターボ)がありました。今回の価格表には載っていません。
ただし調べてみると、8月10日時点の公式サイトで、LS500の4グレードにはすべて「販売終了」の表示が付いていました。それだけでなく、ページ内にこう明記されていました。
※LS500 “EXECUTIVE”/LS500 “version L”/LS500 “F SPORT”/LS500 “I package”は販売終了いたしました。
レクサス公式サイト 価格・パッケージページ(2026年8月10日時点)
つまり今回の改良で終わったのではなく、それ以前にすでに終わっていたことになります。ここは公式が自分で書いているので、はっきり言えます。
| LS500(ガソリン) | 8月10日時点 |
|---|---|
| “I package” | 1,111〜1,159万/販売終了 |
| “F SPORT” | 1,233〜1,281万/販売終了 |
| “version L” | 1,411〜1,459万/販売終了 |
| “EXECUTIVE” | 1,579〜1,627万/販売終了 |
今回の改良で、この4つは価格表から完全に消えました。いまのLSはハイブリッドのLS500hだけです。
リアのエンブレムが「LEXUS」の文字に変わっています
公式リリースには外観の話が一行も出てきません。ボディカラーも7色のまま変わっていません。それでも公式サイトに載っているリアの写真が、改良の日に差し替わっていました。
| リア中央 | 表示 |
|---|---|
| 改良前 | “L” のエンブレム |
| 改良後 | 「LEXUS」の文字ロゴ |
同じアドレスに置かれている画像なので、ぱっと見では気づきません。ただ中身を確認すると、2026年1月から8月10日までの8か月間はまったく同じファイルで、9月10日になって別のファイルに入れ替わっていました。
そして新しい写真では、トランクの中央にあったスピンドル型の“L”エンブレムがなくなり、代わりに「L E X U S」と横一列に並んだ文字が入っています。
フロントは変わっていません。フロントまわりの写真も3枚並べて確認しましたが、グリル中央の“L”エンブレムはそのまま残っています。変わったのはリアだけです。
🔴ひとつ正確に書いておきます。私が確認できたのは「公式サイトの画像が差し替わり、その中身でリアの表示が変わっている」ということまでです。公式がこれを一部改良の内容として説明していないため、いつからの仕様なのか、全グレードが対象なのかまでは分かりません。実車で確かめたわけでもありません。
写真はレクサス公式サイトのエクステリアページで見られます。「フラッシュサーフェイスウインドゥ」の項にあるリアの写真がそれです。
カタログの燃費も変わっています(ただし読み方に注意)
公式サイトの走行性能ページも、改良前と並べてみました。燃費の数値が動いています。これもリリースには出てきません。
| WLTCモード | 改良前 | 改良後 |
|---|---|---|
| 2WD | 13.6km/L | 13.8km/L |
| AWD | 12.5km/L | 12.2km/L |
2WDは上がって、AWDは下がっています。ただ「2WDの燃費が良くなった」と読むのは早いと思います。理由があります。
改良後のページには、こういう注記が新しく付いていました。
245/45R20 99Yランフラットタイヤ&20×8½Jノイズリダクションアルミホイール(ハイパークロムメタリック塗装)、または(同・切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を装着した場合、各モード燃費はWLTC:13.6km/L、市街地:10.4km/L、郊外:13.7km/L、高速道路:15.6km/Lとなります。
レクサス公式サイト 走行性能ページ(2026年9月10日)
この13.6km/Lという数字、改良前のカタログ値とまったく同じです。しかもこの注記は改良前のページには載っていませんでした。
つまり同じタイヤとホイールを履いていれば、数値は変わっていないと読めます。動いたのは「カタログの代表値をどの組み合わせで載せるか」のほうだった、という見方ができます。
いっぽうAWDの12.5→12.2には、こうした注記がありません。こちらは素直に数値が下がっています。理由は公式に書かれていないので分かりません。
🔴どちらも「公式サイトに載っている数値が変わった」という事実までです。実際の燃費が良くなった/悪くなったという話ではありません。

公式が挙げた変更点|走り
ここからはリリースに書かれている内容です。まず走りから。
センタートンネルを新たに補強した
これまでLSが補強していたのはフロントエンドとリヤエンドでした。今回そこにセンタートンネルが加わっています。公式の表現は「体幹を強化」です。前後だけでなく、真ん中の背骨にあたる部分を固めたことになります。
REDS|樹脂を塗って焼き付ける減衰構造
今回いちばん耳慣れないのがこれです。正式名称はレスポンス向上減衰構造REDS(Response-Enhancing Damping Structure)。
| どこに | リヤサスペンションブレース/ラゲッジブレース |
| 何をする | 熱硬化樹脂を塗布し、焼き付ける |
| ねらい | 高周波振動を低減する |
部品を足すのではなく、もとからある部材に樹脂を塗って焼くという手当てです。原理の詳細までは公式に書かれていないので、ここでは公式の言葉のまま「高周波振動の低減」としておきます。
AVSとEPSをチューニング
| AVS | Adaptive Variable Suspension system (減衰力を可変させるサスペンション) |
| EPS | Electric Power Steering (電動パワーステアリング) |
公式が挙げるねらいは2つ。より自然でコントロールしやすい操舵フィーリングと、ロールやピッチの揺れが少なくフラットで安心感の高い車両姿勢です。
ここは数値の公表がありません。剛性が何%上がった、といった数字は今回のリリースに載っていないので、効果の大きさは乗った人でないと分かりません。
公式が挙げた変更点|装備
パノラマルーフが全車で選べるようになった
今回全車にメーカーオプション設定されました。8月時点の公式サイトを見ると、そこに載っていたのはムーンルーフだけで、パノラマルーフという言葉はありません。今回が初登場で間違いなさそうです。
| 正式名称 | パノラマルーフ(IR・UVカット機能付/チルト&アウタースライド式/前後分割電動サンシェード付) |
| ねらい | 後席まで開放感あふれる車内空間 |
| 工夫 | 前方にメッシュディフレクターを採用し、ルーフ開放時の風切り音を抑制 |
開けたときの音に手を打っているのが、静粛性を売りにするクルマらしいところだと思いました。従来からあるムーンルーフ(チルト&アウタースライド式)も引き続き用意されています。
“EXECUTIVE”に切子調カットガラスが増えた
最上位の“EXECUTIVE”で、オーナメントパネルに切子調カットガラスを選べる内装色が拡充されました。公式の画像では切子調カットガラス&セミアニリン本革という組み合わせで紹介されています。
切子調カットガラス自体は8月時点のページにも出てくるので、新登場ではなく「選べる内装色が増えた」という変更です。
ちなみに価格は公式サイトに出ています。ドアトリムのファブリック/ハンドプリーツと、オーナメントパネルの切子調カットガラスの組み合わせで1,540,000円のメーカーオプションです。ほかの内装オプションはこうなっていました。
| ファブリック/ハンドプリーツ+切子調カットガラス | 1,540,000円 |
| ファブリック/西陣®+プラチナ箔 | 660,000円 |
| L-ANILINE本革シート | 550,000円 |
| セミアニリン本革+レーザーカットスペシャル(ブラック) | 66,000円 |
その一方で、オーナメントパネルが1つ減っています
公式は「拡充」と書いていますが、選べるオーナメントパネルの種類そのものは、9つから8つに減っていました。
| オーナメントパネル | 改良前 | 改良後 |
|---|---|---|
| プラチナ箔/切子調カットガラス/アッシュ/レーザーカットスペシャル/アートウッド2種/本アルミ/サペリ | あり | あり |
| ウォールナット(オープンフィニッシュ/ダークブラウン) | あり | 掲載なし |
消えたのはウォールナットの1種類だけで、残りの8つはそのまま載っています。🔴これも公式リリースには書かれていないので、私が確認できたのは「一覧から消えている」という事実までです。
なぜ「一部改良」でここまでやるのか
リリースを読んでいて、変更点そのものより気になった一文がありました。
LEXUSならではのすっきりと奥深い走りの味である「Lexus Driving Signature」をさらに高い次元へ進化させるため、LEXUSは全てのモデルにおいて、継続的な基本性能の向上と徹底的な造り込みに取り組んでいます。
トヨタ自動車 ニュースリリース(2026年9月10日)
「全てのモデルにおいて」と書かれています。今回はたまたまLSの番だった、という読み方ができます。
実際、同じ2026年9月にはNXも「一部改良」として発表されています。ただしNXのほうはパワートレインの構成そのものが動いていて、中身の性格はかなり違います。同じ「一部改良」でも、やっていることは別物です。
🔴念のため書いておくと、公式が言っているのは「全モデルで基本性能の向上に取り組んでいる」という方針までです。今回LSに入った具体的な手当て(REDSなど)が他の車種にも展開される、とは書かれていません。ここを混ぜないようにします。
いまのLSのスペック
| エンジン | 8GR-FXS(3.5L V型6気筒)+ハイブリッド |
| 燃費(2WD) | 13.8km/L(WLTCモード) |
| 燃費(AWD) | 12.2km/L(WLTCモード) |
| 乗車定員 | 5名 |
3グレードともパワートレインは共通なので、燃費は駆動方式で決まります。2WDとAWDの差は1.6km/Lです。
ボディカラーは公式サイトに7色が載っていました。
- マンガンラスター〈1K2〉
- 銀影ラスター〈1L3〉
- ホワイトノーヴァガラスフレーク〈083〉
- ソニックイリジウム〈1L2〉
- ソニックチタニウム〈1J7〉
- ソニックアゲート〈3U3〉
- ディープブルーマイカ〈8X5〉
レクサスを3台乗ってきた人間として気になったこと
ここからは公式の話ではなく、私の受け止めです。私がいま乗っているのはRX350の“F SPORT”で、LSとは価格帯もキャラクターも違います。そのうえで読んだ感想として書きます。
公式が挙げた変更点に、外観の話は出てきません。並んでいるのはボディの補強、振動の処理、足まわりと操舵の味つけです。それなのにリアの写真は差し替わっている——ここが今回いちばん引っかかったところでした。
それでもリリースの1行目に置かれているのが「操縦安定性と上質な乗り心地をさらに向上」でした。数値の公表もないので、これは乗って分かってくださいという種類の改良だと思います。
はろしょう
個人的にいちばん驚いたのは、走りの話より「一番安いグレードが無くなっていた」ほうでした。リリースだけ読んでいたら気づかないところです。
まだ分からないこと
- “I package”が正式に廃止されたのか。公式のアナウンスはなく、価格表から消えたことだけが確認できています
- 32万〜47万円の差が何によるものか。値上げか装備追加かは公表されていません
- 剛性や振動が数値でどれだけ改善したのか。%や数値の公表がありません
- リアの表示が、いつからの仕様なのか。公式サイトの画像が9月10日に差し替わったことは確認できましたが、公式の説明がないため、全グレードが対象なのかも分かりません
- AWDの燃費が12.5→12.2に下がった理由。2WDのようなタイヤ違いの注記がなく、公式の説明もありません
- 実際の乗り味。私は今回の改良車に乗っていません
- 他のレクサス車に同じ手当てが展開されるのか。公式に記載はありません
まとめ
- レクサスLSが2026年9月10日に一部改良で発売されました
- 公式が挙げたのは走り(センタートンネル補強・REDS・AVS/EPS)と装備(パノラマルーフ・切子調カットガラス)
- 🔑リリースに書かれていない変更として、最安の“I package”(1,257万円)が価格表から消えました
- 残る3グレードは32万〜47万円上がっています(F SPORT +35/version L +47/EXECUTIVE +32万円)
- LSの入り口は1,257万円 → 1,414万円へ。157万円上がった形です
- ガソリンのLS500は今回ではなく、8月時点ですでに「販売終了」でした
- 🔑リア中央の“L”エンブレムが「LEXUS」の文字ロゴに変わっています。公式リリースに記載はなく、サイトの画像が改良の日に差し替わって分かりました(フロントは従来どおり)
- 🔑カタログ燃費も動いています(2WD 13.6→13.8/AWD 12.5→12.2)。ただし2WDは注記に「特定タイヤ装着時13.6km/L」=改良前と同値があり、代表値の基準が変わったと読めます
- 🔑オーナメントパネルは9→8種類。切子調カットガラスは「拡充」される一方で、ウォールナットが一覧から消えています(切子調+ファブリックは154万円のメーカーオプション)
フラッグシップが、写真で見せられない部分に手を入れてきた——というのが公式発表を読んだ範囲での印象です。ただ実際に選ぶ側から見ると、いちばん効くのは「入り口が157万円上がった」ことかもしれません。
同じように公式情報だけで整理した記事として、新型ESの価格とパワートレインをまとめたものもあります。あわせてどうぞ。


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