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本記事では2026年10月1日時点でレクサス認定中古車(CPO)に掲載されていたNX268台を独自集計し、リセール傾向を分析しています(2026年10月更新・在庫の推移も掲載)。
「レクサスNXってリセール強いの?グレードでどれくらい差が出る?」気になったので、レクサス公式のLEXUS CPOに出ているNXの全在庫を、自分で集計してみました。あくまでも参考程度に、と先に断っておきますが、グレード別で見ると面白い傾向が見えてきました。
はろしょう✅ 今回やったこと:レクサス公式CPOのNX在庫268台を独自集計(2026年10月1日時点)
✅ 分かったこと:F SPORTが流通の50.0%で最多、version Lが35.8%で続く、OVERTRAILは希少枠
✅ 注意点:これは「販売価格」であって「買取価格」ではない
👉 あくまでも個人で分析した参考データです
📊 レクサス リセール分析シリーズ(公式CPO実データ)
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結論:リセールが良いのはどのグレード?
先に結論です。ただし「平均価格が高い=値持ちが良い」と単純には言えない点に注意が必要でした。グレードごとに母数(台数)と、年式・走行距離の条件がかなり違うためです。そこで、母数がそこそこあり(10台以上)、年式・走行が近い(2022〜2023年式・走行2〜3万km前後)グレードで「新車比の残価率の目安」を並べると、こうなります(2026年10月1日時点・268台)。
- 🥇 NX350 “F SPORT” 約94%(33台)
- 🥈 NX350h “F SPORT” 約91%(84台・最も流通が多い王道)/NX350h 標準 約87%(8台)
- 🥉 NX350h “version L” 約87%(53台)
- ⚠️ NX450h+(PHEV)は約76〜78%(19台)と明確に下位(新車価格が高い分、下落幅が大きい)
ざっくり言うと「ガソリンのNX350 F SPORTとハイブリッドNX350h(F SPORT・標準)が残価率90%超で堅調。PHEVのNX450h+は値持ちが弱め」です。
なお、巷で”リセール最強”と言われがちな “OVERTRAIL” は鵜呑みにできません。CPO在庫は計6台と少なく、平均2024年式の新しい個体が中心です。残価率90%前後はこの「新しさ」と「母数の少なさ」によるもので、他グレード(2023年式・走行3万km前後)と同じ土俵で「値持ちが良い」とは言い切れません。また NX250 の新車比ほぼ100%も、現行廃止グレードの当時価格ベースの参考値です。本記事の数値は「販売価格」ベースの目安で、実際の買取額は、年式・走行距離・店で大きく変わります。以下、268台の集計データで詳しく見ていきます。
なぜ自分で分析してみたのか
レクサスNXは2021年11月に2代目へフルモデルチェンジ。現行モデルは”F SPORT”と”version L”と”OVERTRAIL”という3つの主要グレードに分かれていて、「どれが一番リセールが良いの?」という疑問を持つ方は多いと思います。
ネット上のリセール記事は出典が曖昧なものが多く、自分の目で確かめた数字ではないものがほとんど。それならレクサス自身が販売している公式の認定中古車(LEXUS CPO)の在庫を全部見てみようと思い立ちました。先日RXでも同じ分析をしたので、今回はNX版です。
分析の方法と前提
- データ元:レクサス公式CPOサイト(cpo.lexus.jp)
- 取得日:2026年10月1日時点(定期的にデータを取り直して更新しています)
- 対象:「NX」で絞り込んだ在庫 全268件分の本体価格・年式・走行距離・グレード名を抽出
- 集計:表計算ではなく、ブラウザ上で動かしたスクリプトで自動取得(重複は車両ごとの個体ページで除外)
- 分類:レクサス公式CPOの「グレード絞り込み」の正式名(F SPORT/version L/OVERTRAIL/標準/旧型の特別仕様など)に合わせて集計(公式の絞り込み台数と完全一致)
- 新車参考価格:2026年6月時点のレクサス公式(lexus.jp)の価格を基準。NX250および旧型NX300/NX300hは現行ラインナップにないため当時の参考価格
※ 重要な前提:本記事の数値は「レクサス公式CPOの販売価格」です。個人が買取に出した時の査定額ではありません。店頭の価格には、仕入れ値のほかに、陸送や点検整備の費用と販売店の利益が含まれます(中古車大手IDOM〈ガリバー〉の決算補足資料〈2026年1月〉でも、車両の売買差益の原価に陸送費用や点検整備費用を含めています)。実際の買取額は、年式・走行距離・店で大きく変わります。あくまでも参考程度にしてください。また在庫は日々変動するため、台数・平均価格は取得日時点のスナップショットです。なお公開当初は車両名の表記からグレードを判別していましたが、現在は公式サイトの「グレード絞り込み」の正式名に合わせた分類に更新しています。
本記事は全国の在庫の集計です。愛媛県内の在庫(NXを含むレクサス認定中古車の台数・年式・走行距離・価格)は、同じ公式サイトから毎月取り直して別の記事にまとめています → レクサス認定中古車 愛媛の在庫と価格
車種×グレード別|CPO在庫の平均本体価格
まず、車種(パワートレイン)×グレードで集計してみました。新車価格は2026年6月時点のレクサス公式参考価格と並べています(台数の多い順)。
| 車種 | グレード | 台数 | 平均年式 | 平均走行 | 平均本体価格 | 新車参考価格 | CPO目安比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NX350h | F SPORT | 84(最多) | 2023 | 29,798km | 594.0万円 | 約650万円 | 約91% |
| NX350h | version L | 53 | 2023 | 29,906km | 564.0万円 | 約650万円 | 約87% |
| NX250 | version L | 33 | 2023 | 24,000km | 527.1万円 | 約530万円※ | 約99% |
| NX350 | F SPORT | 33 | 2023 | 22,609km | 592.6万円 | 約631万円 | 約94% |
| NX450h+ | F SPORT | 10 | 2023 | 28,200km | 593.3万円 | 約759万円 | 約78% |
| NX450h+ | version L | 9 | 2022 | 36,222km | 569.9万円 | 約750万円 | 約76% |
| NX250 | 標準 | 8 | 2023 | 22,625km | 474.2万円 | 約500万円※ | 約95% |
| NX350h | 標準 | 8 | 2023 | 25,875km | 493.0万円 | 約564万円 | 約87% |
| NX350h | OVERTRAIL | 2(希少) | 2024 | 7,500km | 624.0万円 | 約690万円 | 約90% |
| NX450h+ | OVERTRAIL | 2(希少) | 2024-25 | 5,660km | 701.0万円 | 約773万円 | 約91% |
| NX350 | OVERTRAIL | 2(希少) | 2024-25 | 21,000km | 595.0万円 | — | 参考 |
| 旧NX300/300h | F SPORT | 7 | 2020 | 約42,000km | 約407万円 | 約530万円※ | 約77% |
| 旧NX300/300h | version L・特別仕様ほか(Spice & Chic/Cool & Bright/I packageなど) | 17 | 2020 | 約44,000km | 約369万円 | 当時各種※ | 参考 |
あくまで個人での集計なので分類のゆらぎはあると思いますが、グレード別で見ると、いくつか興味深い傾向が見えてきます。
※ 新車参考価格は2026年6月時点のレクサス公式(lexus.jp)の値を基準にしています。NX250は現行ラインナップから外れたグレードのため、また旧NX300・NX300hは初代モデルのため、これらの新車参考価格は当時の参考価格として記載しています。比率もあくまで目安としてご覧ください。
グレード横断ランキング
車種を横断して、グレード別の構成比と平均価格を出してみました(全268台ベース)。
| 順位 | グレード | 台数 | 構成比 | 平均本体価格 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | F SPORT | 134台 | 約50.0% | 583.9万円 |
| 2位 | version L | 96台 | 約35.8% | 549.8万円 |
| 3位 | 標準・特別仕様ほか(無印/旧型Spice&Chic・Iパッケージ含む) | 32台 | 約11.9% | 約426万円 |
| 希少 | OVERTRAIL | 6台 | 約2.2% | 640.0万円(最高) |



個人的な感覚としては、ここまで偏りがあるとは思ってなかったです。“F SPORT”がちょうど5割、”version L”と合わせると約86%。”OVERTRAIL”はたった2.2%という希少枠。中古市場での値付けにも、この構成比はかなり影響しているように見えます。
📌🔴2026年9月1日に新型NXが世界初公開されました。この記事の残価率は【改良前の現行モデル】のデータです。何が変わったかはこちら → レクサスNXマイナーチェンジ|現行と比較した変更点まとめ
QC7つ道具で見るNXのリセール
「平均が高い=値持ちが良い」と早合点しないよう、品質管理でおなじみのQC7つ道具の考え方で、268台のデータを多角的に可視化してみました(パレート図・ヒストグラム・層別散布図・層別グラフ)。


📅 前回からの変化(月次定点観測)
本記事は毎月データを取り直して更新しています。2026年8月→10月の2ヶ月で見えた動きはこちら(9月7日時点の実測も表に追加しました)。
- 在庫は394台(8月10日)→338台(8月31日)→315台(9月7日)→268台(10月1日)と、8月10日から32%減(公式CPO・全数)。新型NXの世界初公開(9月1日)より前から減り始めていました
- 主力NX350h F SPORTは603.5→594.0万円(▲9.5万円・約91%)。8月をピークに2ヶ月続落
- 廃止グレードNX250 version Lは527.1万円(約99%)と新車価格ライン近辺で安定
- OVERTRAILは顔ぶれが入れ替わり計6台に(NX350 OVERTRAIL 2台が初登場)
| 時点 | 在庫 | NX350h F SPORT | NX250 version L |
|---|---|---|---|
| 2026年6月 | 419台 | 589.2万円(約91%) | 528.9万円(約100%) |
| 2026年7月 | 389台 | 599.5万円(約92%) | 538.9万円(約102%) |
| 2026年8月 | 394台 | 603.5万円(約93%) | 532.5万円(約100%) |
| 2026年9月 | 315台 | 597.9万円(約92%) | 525.6万円(約99%) |
| 2026年10月 | 268台 | 594.0万円(約91%) | 527.1万円(約99%) |
※毎月この表に1行ずつ追加していきます。半年分たまったら、リセール推移の時系列分析もお届けする予定です。
図から読み取れることを整理します。
- ① パレート図(グレード構成):F SPORTとversion Lの2グレードで流通の約86%。中古NXは事実上この2強です。
- ② ヒストグラム(本体価格):価格は550〜600万円台に集中(146台)。これがNX中古相場のボリュームゾーンです。
- ③ 層別散布図(走行距離×価格):ここが今回の肝。OVERTRAIL(赤)は大半が走行1.4万km以下の低走行域に孤立しています。価格が高いのは「値持ち」ではなく「ほぼ新車の個体しか市場にない」ため。対してF SPORT・version Lは走行2〜3万kmの実用ゾーンに分布しています。
- ④ 層別グラフ(残価率):母数で色分けすると、信頼できる(濃色=10台以上)グレードではNX350 F SPORT(約94%)とNX350h F SPORT(約91%)が堅調。OVERTRAIL(薄色=母数僅少)は条件特殊な参考値だと分かります。
このように「数字の大小」だけでなく台数(母数)と走行・年式の条件を踏まえることで、NXのリセールの実像が見えてきます。以下、ポイントを4つにまとめます。
一次データから見えてきたポイント4つ
① F SPORTが最多(流通の50.0%)
全NXの50.0%(134台)がF SPORTで、ユーザー選択でも中古市場でも王道のグレードと言えそうです。F SPORTとversion Lの平均本体価格には約34万円の差(F SPORTが高い)が出ています。この2グレードで流通の約86%を占めます。
② OVERTRAILの”高残価率”は鵜呑みにできない
OVERTRAILは268台中わずか6台(NX350h 2台・NX450h+ 2台・NX350 2台)。平均本体価格640.0万円、NX350h OVERTRAILの新車比約90%という数字だけ見ると「最強」に見えますが、ここは冷静に見る必要があります。6台の大半は平均2024年式・低走行の、新しい個体ばかりでした。残価率が高いのは「値持ちが良い」というより「新しい低走行車しか市場に出ていない」ため。母数2台ずつでは統計的にも参考程度で、他グレード(2023年式・走行3万km前後)と同じ土俵で「リセール最強」とは言えません。希少ゆえ高値が付きやすい可能性はありますが、現状のデータでは断定できません。
③ NX250(ガソリン)は新車価格に肉薄
NX250は当時の新車参考価格(version L 約530万円・標準 約500万円)に対して、CPO販売価格がほぼ同水準(残価率 約95〜99%)で出ています。NX250はすでに現行ラインナップから外れたグレードで流通量が限られるため、希少性が値段を支えているように見えます(※当時価格ベースの参考値)。
④ PHEV(NX450h+)は全体的に控えめ
NX450h+はF SPORTで残価率約78%、version Lで約76%(OVERTRAILの約91%は2台の参考値)。新車価格が高い分、3〜4年落ちで165〜180万円ほど下がっている計算になります。とはいえ、これは「公式CPOの販売価格」ベース。買取査定はさらに低くなるので、購入時は「3年で残価70%は切る前提」で考えるのが安全そうです。
「販売価格」と「買取価格」の差を正直に
記事の信頼性のために、ここは正直に書いておきたいポイントです。今回集計したのは公式CPOの店頭販売価格。ここには、車両仕入れ・整備・保証・販売店利益などが含まれます。
- 実際の買取額は、年式・走行距離・店で大きく変わります。複数社の査定で確かめるのが確実です
「いざ自分が売る時にいくらか」を知りたい場合は、複数の買取業者の査定を取るのが結局いちばん早いです。私もUXを売却した時はそうしました。
筆者のUX売却の実例(買取側の実数値)
「販売価格」と「買取価格」の差をイメージしてもらいやすいよう、私自身がUX250hを売却した時の実数値も書いておきます。これは公開された相場ではなく、私自身が査定に出して提示された金額です。
- 車種:UX250h “F SPORT”
- 走行距離:約21,000km
- 保有期間:約3年
- 大手3社の買取査定:同水準(金額が残っている2社は365万円と375万円)
- 地元の買取専門店の買取査定:390万円
- 売却タイミング:2026年3月末
私のUX250h “F SPORT” は、諸費用込みの支払い合計が535万円でした。3年・21,000kmで390万円なら、支払った総額の約73%が戻った計算です。NXもサイズ・グレード構成が近いので、同じくらいの買取目線で参考になるかと思います。



NXもUXと同じく、複数業者の査定を取れば結構な差が出る印象です。私のUXは、大手3社は同水準(金額が残っている2社は365万円と375万円)、地元店が390万円でした。NXを売却される方も、ぜひ最低3社は当たってみてほしいです。
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まとめ|あくまでも参考程度に
今回、レクサス公式CPOのNX在庫を自分で集計してみて見えてきたことを、最後に箇条書きで整理しておきます。
- F SPORTが流通の50.0%と最多。中古市場でも王道グレード
- version Lが35.8%で続き、この2グレードで流通の約86%
- 母数・条件を揃えて見ると、値持ちはガソリンNX350 F SPORT(94%)とハイブリッドNX350h F SPORT(91%)が堅調
- NX450h+(PHEV)は残価率76〜78%と明確に下位
- OVERTRAILの約90%・NX250の約99%は要注意。OVERTRAILは母数2台ずつ&新しい個体、NX250は廃止グレードの当時値による見かけ上の高さで、値持ちの証拠としては弱い
- そしてこれはすべて「公式CPOの販売価格」。実際の買取額は年式・走行距離・店で大きく変わる
繰り返しお伝えしている通り、本記事の数値はあくまでも参考程度に。実際にNXを購入・売却される際は、複数の販売店・買取業者から最新の見積りを取られることをおすすめします。
とはいえ、「気になって自分で268台分集計してみた」という小さな試みが、誰かの車選びの参考になれば嬉しいです。



NXは「F SPORTが王道で値持ちも堅調、ハイブリッドのNX350hは総じて手堅い。OVERTRAILやNX250の高残価率は希少性・条件によるものなので過信は禁物」。今回の数字を見て、改めてそう感じました🚗✨
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